ALTURA Xにおけるドメインエキスパートのおしごと

こんにちは。ALTURA Xの小島です。
社内ではドメインエキスパートとしての役割があり、様々な形でプロダクトに関わっています。
今回はALTURA Xのドメインエキスパートについて話をさせていただきたいと思います。
 

ドメインエキスパートとは

ドメインエキスパートとはその名の通りドメイン(領域)のエキスパート(専門家)です。
プロダクト開発においては領域の専門知識のことを「ドメイン知識」とも呼ばれ、ALTURA Xのプロダクトでは「健康診断」がドメイン知識にあたります。
 
内容領域専門家(ないようりょういきせんもんか、英: Subject Matter Expert、SME)とは、特定の領域またはトピックの情報に優れ、常人よりもその分野に対しての知識を多く有し、他の人々に専門的な知識を提供し設計と内容に矛盾が無いようチェックするインファレンス能力に優れている人物の事である。 出典:Wikipedia
 
専門家とはいえアカデミックな知見を求められるわけではなく、現場の業務フローを理解していることが重要です。
例えば私は、医療機関で医療事務としての業務経験があり、一般の方よりは医療・健康診断に関して知見があります。
 
ドメインエキスパートは、ドメイン駆動設計(DDD)の文脈で初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
プロダクトの設計や開発はもちろんですが、業務経験や知識を活かして事業全体にも貢献する役割があると考えています。

ドメインエキスパートの重要性

ドメインエキスパートは、ユーザーの課題を解決するためのプロダクト開発において、顧客とエンジニアを結びつけるロールとして重要だと考えています。
 
現場に触れた機会がないエンジニアのみで開発をした場合、業務フローの解釈を誤り、ユーザーの課題を解決しないソリューションを生み出してしまう可能性があります。
エンジニアがドメイン知識をキャッチアップすることも不可能ではありませんが、制度の背景や実務の細かな部分まで理解するのは一朝一夕ではいきません。
そこで、ドメインエキスパートがユーザーの実務から意見を出すことで、エンジニア側はどういったソリューションを提供するべきか判断することができると考えています。
 
特定領域のSaaS企業においてドメインエキスパートの求人が増えているのも、現場の実務を理解しているドメインエキスパートの知識が重要視されているからだと思います。
 

ALTURA Xのドメインエキスパートについて

ALTURA Xのドメインエキスパートは運用チームに所属しており、ユーザーのオンボーディングやサポート対応など運用チームの業務を担っています。
なお、去年まではフロントエンドエンジニアとしてALTURA CHECKUPの開発にも携わっていました。
 
ドメインエキスパートとしては、以下の様な業務を通してドメイン知識を社内にインストールしています。
  • 新機能開発、機能改善の要件定義レビュー
  • オンボーディングや問合せで受けた情報共有
  • 法改正のキャッチアップ、社内共有 など
 
ALTURA Xにおけるドメインエキスパートの関わり方
ALTURA Xにおけるドメインエキスパートの関わり方
オンボーディングチームでシステム導入サポート業務も担っているため、プロダクトを使用しているユーザーといち早く、より近いところで関わることができています。
ここから得られた知識や経験を咀嚼して社内に共有し、プロダクトの価値やチームの価値を底上げしていきたいと考えています。
 

まとめ

ALTURA Xにおけるドメインエキスパートの仕事についてお話しました。
SaaS企業が増え、現実世界に様々なソフトウェアが導入されている状況です。何かの専門性を持つ方にとって、ドメインエキスパートは新たなキャリアの選択肢になっていきそうだなと思いました。
今後も開発チームとユーザーの間に入り、現場の課題を解決するプロダクトを作っていきたいと思います。