デザインデータは、メンバーみんなのもの。Figmaデータの運用方法 その1

はじめに

デザイナーの丸尾です。
みなさんは、デザインツールとして何を使用していますか?
ALTURA XではAdobe XDから移行し、ここ数年はFigmaをメインのデザインツールとして使用します。
 
現在弊社では並行して複数のプロダクト開発をしています。
とくにプロダクト開発において、デザインデータはデザイナーだけのものではなく、社内全てのメンバーにとっても日々の業務の中で利用するものになります。
 
そんな多くのメンバーが必要とするデザインデータですが、初期の頃は画面も少なかったため、問題ありませんでしたが、機能が増えていく中で様々な課題が浮き彫りになってきました。

課題

  • 見たいデザインデータが見つからない or 見つかるのに時間がかかる
  • デザインが膨大で、読み込みに時間がかかる
  • どれが検討中で、どれがFixしているものなのかわからない
  • テスト時にどの状態が正しいのか、判断できない
  • 新メンバーのキャッチアップに時間がかかる
  • デザインの経緯がわからない
  • 最新のデザインがどれなのかわからない
 
ALTURA Xが開発している健診システムは、特に多くの機能が必要となり、また構造もとても複雑のためデザインデータの運用方法の見直しは、必要不可欠でした。
ここでは、私たちが実際にどのようにデータの運用方法を見直したのかご紹介します。

プロジェクトの管理方法

まず見直したのはデザインファイルの管理方法です。
Figmaのチーム配下に、プロジェクトごとに分けて作成していきます。

プロジェクトのフォルダの命名パターンを決める

プロジェクト単位で取り組んでいるファイルの作業場など
  • 例)
  • 001_Design System
  • 002_Project Name
 
チームやユーザーに関するファイルを集めた雑多な作業場を作りたい場合など

ファイルの作成方法

続いて、各プロジェクトの配下にマスターファイル または 機能毎にファイルを作成をします。
  • Master
  • FeatureA
  • FeatureB
  • FeatureC

ファイルの命名規則

マスターファイル
例)Master_LIFELOG(v.1.0.0)
 
フィーチャーファイル
例)Feature_ダッシュボード(v.2.1.2)
 

ファイルのページ構造

Coverダッシュボードでの一覧性を担保する為、サムネイル用にPageを作成し、テンプレートファイルをコピー後Cover として設定(フレーム右クリックで設定可能)
デザインリサーチインスピレーションとして使用する、スクリーンショットの保管場所
検討アイデアを具体化、却下されたアイデアを保存する場所
フロー確認フィードバックのために、Fixしたアイデアを構造化されたユーザーフローにまとめる場所
プロトタイプフローでは再現できない、よりリアルにインタラクションやクリックスルーを表現するための場所
実装用マスターFixされたデザイン、このデザインをマスターにマージする
Local components該当ファイル固有のコンポーネントの保管場所

おわりに

これらのプロジェクト・ファイル・ページ構造に変更したことで、抱えていた多くの課題はかなり解決 または 改善することができました。
 
次回は、「デザインの経緯がわからない」「最新のデザインがわからない」などの課題について、触れていこうと思います!